記念写真、集合写真の失敗① 切れる
- 2018.06.20
- フィルム、デジタル共通
- 集合写真、切れる、対策

プロならあり得ない失敗もアマチュアなら頻繁に起こる
ここからは、記念写真、集合写真でありがちな失敗を各項目別に書いていきます。実際よくある例なので写真を撮るとき注意して下さいね。
切れてしまう問題
いわゆるフレーミングの問題です。これが写真のプリント範囲の問題とも絡まって、残念写真となってしまうのです。どういうことかと言うと、端っこに写っている人物や、頭の上部、足先などが写真からはみ出してしまうのです。シャッターを押した後、デジタルならモニターを確認すると、どう写っているか確認できるはずなんですが、案外できていないことが多いのです。まずこちら、一眼レフで撮ったときの例
画面左右の大人の人、ギリギリですが切れずに入っています。例えばこの画像を2Lサイズでプリントするとこうなります。
赤枠内がプリントできる範囲です。そうすると、わずかですが、左右の腕が赤枠内に入らなくなります。
今度はコンパクトデジカメで撮ったとき、子供たちの足先は少し切れていますが後ろの大人は何とか頭が切れずに入っています。これを同じく2Lサイズでプリントしてみると
背の高い人の帽子から上が赤枠線内に入らなくなります。赤い枠は上下にスライドして帽子が切れないようにできますが、その分、子供たちの足元がさらに多く切れてしまいます。
そもそも最初から切れてしまっている例もあります。
このような場合は手の施しようがありません。プリントするとさらに切れてしまう部分が出てきます。
なぜこのようなことが起こるのか
プリントした時すべてが入らない事を知らない
写真店で所定のサイズでプリントするとき、原版とプリントの縦横比率が違うことから、上下方向だったり、左右方向だったり、切れてしまう部分があるのです。このことを知っておられる方は少ないです。程よくフレーム内に収めたつもりでも、プリントしてみると入り切らない部分があったりします。
よく確かめずに撮影する
集合写真に限らず多くの場合、撮影するときフレーム内の上下左右、そこまで厳密に確かめて撮影している方、少ないです。そういう状態で撮影してプリントしたとしても、ほとんどの場合問題ありません。大切なものは大体中央に来ているからです。ただ、確認しないで撮影していると、画像の端に切れたら困るものがあっても、気付かないままシャッターを切っていることがたまにあります。
対策
確認すべきは周辺部
いつも通りの調子でシャッターを切ってしまって、大切なものが写っていなかった、ということにならないために、撮影した画像はモニターですぐ確認すること。その際、漫然と見るのでなく、モニターの周辺部をしっかりチェックすること。集合写真の場合、中央部より周辺部のチェックが重要になります。
大体のイメージですが、画像のように周辺部になればなるほど見ているようで見ていないものです。フィルムカメラでなければ、すぐその場でチェックすることが可能です。もしだめだったらその場ですぐ撮り直しができます。シャッターを切ったらチェック、これは習慣づけるようにしましょう。
少し小さめに撮る
切れてしまう問題をクリアーする方法は、周辺に余裕を持ってフレーミングする、つまりメインの被写体を少し小さめに撮ることです。切れてしまう問題を解決するのには最も簡単な方法です。少なくとも切れて困るといったことは防げます。
そうすると小さく撮りすぎてしまったということも発生します。この場合メインの被写体を程よくトリミングする、と言った解決法があります。あまり小さく撮りすぎるとプリントするとき画質が落ちるといったデメリットはありますが、プリントする方からすると、むしろこちらの方がありがたいのです。作業は増えますが、切れるか切れないか、ぎりぎりを探ってプリントするよりも楽なのです。
さらにもう一枚
記念写真に限らず、状況が許せばもう一枚、もう二枚と多く撮っておくと、決めの一枚を確実に物にすることができます。
要約
チェックすべきは真ん中より周辺部
自信のないときは小さく撮って後でトリミング
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