記念写真、集合写真の失敗② ななめ
- 2018.06.24
- フィルム、デジタル共通
- 集合写真、斜め、対策

集合写真にありがちな失敗二つ目です
斜めになってしまう問題
気がつかないかもしれないが
写真店ではふつう、受け付けた画像は濃度の調整と、まれに色味の調整をすること、プリント範囲の微調整以外、画像に手を加えることはありません。ただ記念写真など後々ずっと残るものについては多少の調整をします。(お店によります)そこで気になるのが、斜めに傾いた写真。
一見、何ともなさそうですが、撮影後やプリントしてみて気づくことが多いです。
実は、赤いラインが本来あるべき水平線です。
どれだけ傾いているかというと、画像の水平を黄色いラインで入れてみると、少ない角度ですが右肩下がりになっています。右が下がっているということは、カメラを構えたときは左に傾けた状態で撮影しています。気にならないっていえばそれまでですが、水平が出ていないと気持ち悪いっていうのはあります。
少々のことなら直します
こういう時は、傾きを修整して本来あるべき水平を出すようにします。
斜めになった水平線を元に戻すため、画像を反時計回りにして水平線を出します。
水平に戻してプリントすることによって周囲の赤部分はカットされてしまいます。そして出来上がったプリントは
水平を出すことで周辺部をカットしたため左右ひじの部分が切れてしまいました。程度の問題ですが、切れてしまう部分が多すぎると、多少水平が狂っていてもそのままプリントします。
対策
カメラを構えて背面モニターやファインダーを覗いたとき、カメラが傾いているかどうか意識していないことが多いので、多くの場合画像の傾きが発生してしまいます。無視できるほど小さければいいのですが、修正しないと、どうしても見苦しいときがあります。
画像中の水平線を見つける
そこで注意すべきは、画面のどこかに水平がないか探してみることです。作例の場合は背景の芝生と木が生えている境界線がおおよその水平線と仮定できます。
カメラのモニターやファインダーの縦枠線と、水平と仮定したラインがが90°に交差するようカメラの傾きを調整します。
ガイドラインの表示
一眼レフのファインダーやコンパクトデジカメのモニターはガイドラインの表示ができますので、表示させて撮影するほうが良いでしょう。設定するかしないかは人それぞれですが、私は常に表示させています。一眼レフのファインダーのイメージはこんな感じ。ガイドラインは白にしてあります。実際は黒です。コンパクトデジカメのモニターではこんな感じ。
ガイドラインを表示させることで水平を意識した撮影ができるようになります。
画面に水平線が見つからないとき、記念写真は横並びが多いので、つま先のラインとか頭のラインで仮想水平線を作って、ガイドラインと平行になるようカメラの傾きを調整することもできます。どんな場合もそうですが、「決め」の一枚を撮るときは一呼吸置いて、確認するほんのわずかな時間を作ることが大切です。
要約
画像の傾きは撮影後に気づくことが多い
常に仮の水平線を想定しておく
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