記念写真、集合写真の失敗③ ゆがむ

記念写真、集合写真の失敗③ ゆがむ

ゆがむ問題

あとで気がつく

記念写真、集合写真に限らず、撮影しているときはシャッターを押すことにのみ神経を集中して、その他のいろんなことにまで気が回っていません。そこで写真が出来上がってから「あっ!」と気がつくことが多いのです。

写真の歪みもその代表的なものです。細かい所まで気にしなければ気がつきません。普通のスナップ撮影ならほとんど問題ありません。ただ集合写真となると気になってしまうことがあります。作例の写真、一見すると何も問題なさそうですが、よーく見るとゴールマウスの横バーが歪曲しているのが分かるでしょうか?

わずかな歪曲かもしれませんが、ちょっと気になってしまいますね。

 

これが歪みのない画像だとすると、歪みとはどういうものか、解りやすいように極端な例で示すと

こんなのだったり

こんなのだったりします。中央部が膨らんだ歪みを

これに似ているので樽型と言ったり、逆に中央部が窪んでいる歪みを

これに似ているので糸巻き型と言ったりします。

 

歪曲の原因

画像が歪む、その原因の多くはレンズのせいです。カメラがレンズで光を屈折させてイメージセンサー上に像を結ぶという構造である限り、程度の差こそあれ、全ての場合で起こります。それが目立つか目立たないか、気になるか気にならないかは人それぞれで一概には言えませんが、記念写真のようにずっと残るものは、気にした方がいいんじゃないかなと思います。

歪曲が起こりやすいとき

一眼レフ、コンパクトデジカメ、スマホのカメラなど、機種にかかわらず被写体までの距離が短いとき、非常に大人数で撮影するときに起こりがちです。

こういう時どうするか、多くの人はカメラのズーム機能を使って、被写体がフレームの中に納まるよう調節をします。ここに問題があります。

被写体をフレームの中に収めるためには、レンズの焦点距離をを広角側にシフトしなければなりません(焦点距離の数値が小さくなります)。広角側にするということは即ち、画像が歪むということと同じ意味合いを持つことになります。レンズの構造上、致し方ないことなのです。なぜそうなるのかという理論を理解するより、そうなるんだということを感覚的に知っておくことの方が重要です。

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対策

ズームするより動け

レンズの広角側で撮影すると、どうしても画像の歪みが発生してしまいます。ついつい楽してズームに頼ってしまいますが、できればズームを使用しないで被写体をフレームの中に収める方法を考えましょう。

答えは単純です。撮影者が動く、です。室内では動ける範囲に制約があるかもしれませんが、できるだけレンズの標準域から望遠域で撮影できる距離を取るのが理想です。レンズの標準域から望遠域は広角域に比べて歪みが少なくなります。焦点距離50mm以上で撮影距離を確保できればいいでしょう。もちろん、全てのカメラにおいてそうだというわけではありません。機種によって様々なので、事前に確認しておく、カメラのクセを知っておくことも重要です。

カメラのクセを知る

レンズの歪曲を知るための簡単な方法があります。何でもいいのですが、例えば家屋の壁タイルなど、縦と横が規則正しく交差している模様の平面を、同じ距離で焦点距離をいろいろ変えて撮影してみます。そうすると、どの焦点距離から歪みが目立ってくるのかを確認することができます。どの焦点距離から歪みが目立ってくるのか知っておけば、歪みの少ない集合写真を撮るとき、一つの目安となるでしょう。

背景を変える

つまり、並ぶ場所を変えるのです。画作りにおいて額や横断幕など、真っ直ぐなものが背景にないと困る、というのでなければ、並ぶ位置を変えてみてもいいのではないかと思います。もちろん光の当たり具合など、他に考慮すべき項目はありますが、こと歪曲に関しては、真っ直ぐなものが背景にない状態であれば、レンズの広角側で撮影してもそれほど歪みは気になりません。

歪みの少ないレンズで撮影する

コンパクトカメラやスマホでは不可能ですが、一眼レフであればレンズの交換ができます。歪みの少ないレンズを使うことで改善できます。但し、歪みの少ないレンズは高価で重たく大きいです。カメラを買ったとき、付いてきた標準ズームしか持っていないという人には信じられないかもしれませんが、レンズ一本の値段で初級者用のカメラなら3~4台買えてしまいます。なので、財力のある人向けの解決方法です。       

金がものを言う
写真店での修整は

特に修正することを注文されている訳でもないので、LサイズやKGサイズではしませんが、2Lサイズ以上で気になった時、ごく控えめに直します。ソフト(アプリ)で修正するということです。あくまでそっとしておきます。気がつく人、いないだろうな~。

この画像を修正します。中央部が膨らんだ樽型の歪みなのでゴールマウスのバーが真っ直ぐになるよう、逆の糸巻き型に寄せて修正します。

さらに少し傾きがあったので傾きも直します。そうすると、周辺に空白部分ができるので拡大して空白部分をプリント範囲外に押し出します。出来上がったプリントは元画像に比べると少し拡大され何とかギリギリで、写っている人が切れない程度になりました。あまり修正をかけすぎると周辺部の歪みが多くなり、人物も横に伸びてしまいます。過度にならない修正で押さえておかないと、また、違和感の多い写真になってしまいます。

要約

レンズの広角側での撮影をできるだけ避ける

少々の歪みなら気にしない、どうしても直したいのならソフト(アプリ)まかせ

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