フィルムカメラの選び方② 中古一眼レフ

フィルムカメラの選び方② 中古一眼レフ

一眼レフカメラとは

一眼レフカメラ、簡単なおさらい

中古一眼レフを入手する上で、価格もそうですが、カメラの性能について理解していなければなりません。

日本で、高価ながら一般人でも入手できる一眼レフカメラが登場したのが1950年代後半ですから、デジタル一眼レフにシフトするまでの約50年間、絶えず性能の向上が図られてきました。そこで、技術的な大きな転換点ともいえるオートフォーカスが登場するのが1985年です。オートフォーカスが登場するまで、ピント合わせはマニュアルフォーカスと言って、撮影者自身がレンズのピントリングを回して手動で合わせていました。それがカメラ任せでいいってことになったのですから、カメラのいろんな自動化技術の中でも、一番衝撃的でした。ここを境にマニュアルフォーカスカメラは旧世代、オートフォーカス以後は新世代と大きく分かれることになりました。以後、オートフォーカス一眼が市場の主力になっていきます。

中古品についてもこの新旧どちらを選ぶのか、ということが撮影スタイルまで左右する重要な要素になります。

マニュアルフォーカス? オートフォーカス?

オートフォーカス一眼が主力になって、マニュアルフォーカス一眼が廃れたのか?というと、そうでもありません。オートフォーカス一眼が主力になってもマニュアルフォーカス一眼が市場から姿を消すことはありませんでした。

一眼レフカメラというものは、特に報道、スポーツ、商業写真など、プロカメラマンが仕事の現場で使うときは、最新の性能が求められますが、アマチュアカメラマンが趣味で撮るときは、必ずしも最新の性能が求められている訳ではありません。マニュアルフォーカス一眼でじっくり撮りたいという人もいます。写真専門学校の学生は、カメラの基本をじっくり学ぶためにはマニュアルフォーカス一眼のほうが適しています。

工業製品というものは新しい方が性能がいいのに決まってます。(見方によって評価は変わる)一眼レフカメラについてもそれは同じですが、そこに趣味性、嗜好性というものが加わってくると、どういう製品を選ぶのかということに、少なからず影響を及ぼします。

見た目重視?性能重視?

どっち?
マニュアルフォーカスカメラ
オートフォーカスカメラ

 

ここからがやっと本題。選択のポイントはマニュアルフォーカス一眼か?オートフォーカス一眼か?

フィルム一眼レフを買いたいんだけれど、という初心者の方にアドバイスするなら

先に結論を言ってしまうと、持っていて格好よく、見栄えのするのがマニュアル一眼。じっくり派、見た目重視の方はこちら。

見栄えは二の次、とにかくいい写真を撮りたい人はオートフォーカス一眼。

ということになります。あくまで趣味として写真を撮りたいという人向けの話です。

外観がかなり違ってくる

マニュアル一眼とオートフォーカス一眼。基本的な造りは同じですが、見ていただいたらわかると思いますがマニュアルフォーカス一眼の多くは金属ボディーにシボ革貼で、いかにもレトロな工業製品と言った外観です。こういうの持っているとカッコいいですね。

一方オートフォーカス一眼は高級機を除いて中級機、初級機になるとプラスチックボディーが多く、マニュアル一眼に比べてチープな感じがしてしまいます。いかにも量産品と言った外観です。(写真のEOS kissがそうだと言っている訳ではありません)

使い勝手、作品の出来は?

マニュアル、オート、どちらも一長一短があります。初心者が使ったら、という視点で書いていきます。

マニュアルフォーカス一眼

とにかくピント合わせが慣れないうちは難しい。カメラのファインダーを覗きながら、レンズのリングを回して操作するので、この手間が結構かかるのです。写真というものはその瞬間、瞬間を切り取るものなので、ピント合わせに手間取っていると、いい瞬間を逃してしまいます。しかもカメラによっては、どこにピントが来ているのか分かりにくい機種もあります。そういう状態でシャッターを切ると、出来上がった写真は当然のごとくピンボケ写真になります。作品としては、避けたいミスの一つです。

オートフォーカス一眼

一方、オートフォーカス一眼では、レンズのピントリングを回す必要はありません。オートフォーカスではシャッターボタンを半押しして、オートフォーカスのピント合焦点を決めなくてはならないのですが、マニュアルフォーカスより遥かに簡単です。

ピント合わせが簡単なので、マニュアルフォーカスより楽ではないか?ということになりますが、そうも言えない事情があります。

多くのオートフォーカスカメラの場合、ピントが合う所はファインダーを覗いたとき、その中心の一点だけなのです。(後々にはピントが合う所が数点に増えた機種もあります)そこに撮りたいものを持ってくると、何を撮っても真ん中に被写体があるという、極めて単調な作品ばかりになってしまいます。                  日の丸構図といいます       

日の丸構図にならないようにするためには、まず構図を決めてから、中心から外れた被写体にフォーカスポイントのある中心点を合わせシャッターボタンを半押ししてピントを固定します。(フォーカスロックという)それから元の構図に戻してシャッターを切ります。

いかがでしょうか。オートフォーカスと言っても、ただシャッターを切ればいいというわけでもないんです。

とはいえ、マニュアルフォーカスに比べるとピント合わせという点においてはより簡単、正確ということができるでしょう。(本当に厳密かというとそうでもない)

結論(のようなもの)

こと、ピント合わせということに関しては(いや、露出決定においても)全てカメラ任せで良いというものではないのです。

ただ初心者向けの購入アドバイスという点からすると、より良い写真を撮るためには、カメラ任せにできることはカメラに任せて、撮影者は構図やシャッターチャンスに集中すればよいということが言えると思います。

マニュアルフォーカスかオートフォーカスかという点でカメラ選びを考えてみました。繰り返しになりますが、じっくりとカメラに親しみたいという人はマニュアルフォーカス、一刻も早くいい写真が撮りたいという人にはオートフォーカスをお薦めします。少なくとも、オートフォーカスの方がピンボケは少なくなるはずです。(もちろん、オートフォーカスカメラでもマニュアルフォーカスで撮影できますよ)

文中( )が多いのはデジタル時代になっても、技術的に「もうこれでOK、行きつくところまで行き着いた」というものはなく、依然として、撮影者の技量に作品の良し悪しが委ねられていることが多くあり、いろいろ議論が絶えないことの裏返しなのです。なので、カメラマンという職業が存在します。

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