フィルムとは
- 2018.05.19
- フィルム写真
- 写ルンです、フィルム

写真を撮るとき必要なものだった
デジタルでの写真撮影が普及するまで、写真を撮るといったら、カメラとフィルム、これらがないと写真は撮れませんでした。デジタルカメラが出始めたのがおよそ1990年代、さらにデジタルカメラがフィルムカメラより多く売れるようになったのが2000年代初めなので、若い人にはその存在さえも認識されていないかもしれません。
撮った画像はフィルムに記録される
フィルムは記録媒体です。デジカメではSDカードに相当するものです。フィルムにはプラスチックのベースに光の強弱、色彩などを記録する乳剤というものが塗ってあって、カメラのレンズを通してフィルムに届いた光が乳剤に当たることによって化学変化を起し、写し取ったものが記録されます。
写真を撮ったら写真屋さんへ
撮影済みフィルムは現像という工程を経なければ残しておくことができません。現像ができるのは写真屋さん以外にないのです。趣味で白黒写真を自宅で現像、プリントされている方もおられますがごくわずかです。
現像されたフィルムはさらに引き伸ばし、プリントという工程を経て紙にその画像を残します。写真と言えば、紙に映った画像、めんどくさい言い方になりますが、紙に焼き付けた画像のことを写真と言います。このプリントという工程も写真屋さんでなければできません。デジタルデータのようにインクジェットプリンターにつないでプリントすることもできないのです。
つまり、フィルムが原版の写真は写真屋さん以外に写真にすることはできないのです。
要約
フィルムとは、デジタル以前は静止画像を記録する唯一の媒体で、撮影済みフィルムは写真屋さん以外に取り扱うことができない。
補足
デジタルデータのプリントをされるお客様がよく「現像して下さい」と言って来られますが正確に言うならば「プリントして下さい」でいいのです。
像をあらわにするという意味では間違いはないですが、写真屋さんで言う現像とは「フィルムに写し取られた像を定着させる」ことを現像と言います。
※デジタルでもそのままでは見られないRAWデータをソフトを使って見られるようにすることを「RAW現像」と言ったりします。
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