失敗の事例①
- 2018.05.20
- フィルム写真
- 写ルンです、フラッシュ

一番多いのがこれ
何も写っていない

コマとコマの間に切れ目はあるので、ちゃんとシャッターが推されて巻き取られているのは確かです。
それでも何も写っていないのは暗いところで撮ったからです。わかっているようで一番多い失敗です。では、なぜ失敗するのか?
暗いところは見かけ以上に暗い
写真というものは光がない所では写りません。例えば室内の蛍光灯、何か光(光源)があって、物の見分けがつくようなとき、「これで写らないの?」って時ですが、そういう時はまずダメです。たぶん自分の目で見て、見えているから写るだろうという判断でシャッターを切ったのでしょうが、実は、圧倒的に光量不足なのです。
そういう状況でもデジカメやスマホがそれなりに撮れているのは、光量が少ない状況に対してイメージセンサー(光を感じて写しとる部品)の感度を自動的に上げているからなのです。また人間の目も光量の少ないときは瞳孔が開いて光をより多く取り込もうとするので、暗いところでもある程度ものの見分けがつきます。
しかし、フィルムではそうもいきません。都合よく感度を変えられるわけもなく、感度が400程度であれば、朝、日が明けてから夕方あたりまでは撮影は可能ですが、それ以外の時間帯や室内であれば、まず、まともに写ることはありません。
では、どうしたらよいのか
写ルンですにはフラッシュが付いている
これ、言うまでもなく、当たり前のことなんですが、案外、使われてないんです。「フラッシュさえ炊けば写るのに」という状況においてもなお、使われていません。フラッシュがなくても写ると判断したのか、それともフラッシュがあることを知らなかったのか、どちらかわからないですが、「使ったほうがいいのに」って時に使われていません。
フラッシュライトを使うときは、ボディー右前面にある突起のついたスイッチを押し上げれば、ボディー上面にパイロットランプが飛び出します。ここが赤くなったらシャッターを切ります。次の撮影はこのパイロットランプが再び赤くなるまで、フラッシュライトを使った撮影はできません。
ちょっと暗いなと思ったら使う、これで写っていないということは防げます。
フラッシュ以外の補助光を使う
例えばスマホのライト機能、自動車のヘッドライトなど、とにかく明るく照らせるものがあればなんでも使えます。ただし、写り方までは撮影専用のライトでもなければ、コントロールが難しいです。
判断の分かれ目は
フラッシュやその他の補助光を使うのはいつか、ということですが、ある程度の目安はあります。
写すものが近くの人物や物体の場合です。景色や遠くにあるものは除きます。(光が届かないから)フラッシュは撮影距離がおよそ1m~3mくらいが適切です。
写ルンですに限らずフイルムカメラ、デジタルカメラやスマホでの撮影でも共通です。感度が400程度なら、天候によっても変わりますが、使ったほうがいいのは
- 夕方、屋外 夏季ならば大体午後5時から6時以降、冬季なら午後3時から4時以降
- 夜間、屋外 必須です
- 室内なら季節に関係なくいつでも
- 屋外、晴天でも日陰の場合、季節に関係なく
大体こんなものでしょうか。
まだ色々とフラッシュ、補助光を使う時の留意点はありますが、それはまた別の記事で話します。
要点
暗いと思ったらフラッシュ、はっきり写し留めたいなら絶対必要
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